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SNSから夫の浮気が発覚! “投稿内容”は慰謝料請求の証拠になる?

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更新日:2022年08月17日  公開日:2019年01月28日
SNSから夫の浮気が発覚! “投稿内容”は慰謝料請求の証拠になる?

TwitterやFacebook、Instagramなどの何気ない投稿から、夫の浮気が発覚することがあります。自分以外の女性とふたりで仲良くしている様子が投稿されていたら、ショックは相当なものでしょう。

このようなSNSの記録が浮気や慰謝料請求の証拠として有効なのか、SNSで浮気を発見したときの対処方法について、ベリーベスト法律事務所の弁護士が解説します。

1、浮気が発覚するきっかけのひとつはTwitterやFacebookなどのSNS

夫が浮気している場合、どのようなことがきっかけで発覚するケースが多いと思いますか?
一般的に「浮気の証拠」というと、スマホのメールやLINEのメッセージを偶然目にしてしまったり、ふたりで写っている写真や画像、ホテルなどの領収証というイメージがあるかもしれません。

近年、LINEやTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSの普及に伴い、それらのサービスから浮気が発覚することが増えています。たとえば、こんなケースでご相談いただくことがあります。


  • TwitterやFacebookのタイムラインをチェックしたら、浮気相手を発見した
  • 旦那がいいね!した投稿内容やコメントをたどっていくと、浮気相手にたどりついた
  • SNSに異性と写っている写真があるので調べてみると、浮気相手だった
  • 夫にしつこく絡んでいるアカウントがあるので調べてみたら、浮気相手だった
  • 出張に行っていると言っていたのに、旅行に行ったと投稿していた!
  • Facebookの夫の友達一覧に見知らぬ女性がいて、名前を検索してたどりついた他のSNSやブログの投稿から夫との不倫が発覚した

実際にSNSには便利な機能がたくさんありますので、日本中でSNSを利用する人はどんどん増えています。
「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、もっとも多く利用されているのがLINE、次いでTwitter、3番目にInstagramという結果です。2012年には20.3%だったLINEの利用率は、2019年には86.9%にまで上がっています。

このようにLINEやTwitter、FacebookなどのSNSが私たちに身近なものとなっているので、夫や妻がSNSを使って浮気相手とやり取りしているのもごく自然なことと言えます。
また、配偶者であってもお互いのSNSの交友関係を把握していないことが多く、自分の知らない間に夫がSNSを通じて恋人を作っている可能性も十分にあります

2、SNSの投稿は浮気の証拠として有効か?

  1. (1)法的に浮気を立証するには肉体関係の証明が必要

    夫と浮気相手との親しげなSNS上のやり取りは、浮気の慰謝料請求の証拠になるのでしょうか?
    これについては、有効な場合とそうでない場合があります。

    浮気で慰謝料を請求するためには、夫と浮気相手の女性の「不貞行為」を立証する必要があります。離婚事由にもなりうる「不貞行為」とは、法的には一般に「配偶者以外と肉体関係をもつこと」とされています。単に仲良く食事したり遊園地に遊びに行っていたりするだけでは「不貞行為」にならず、「不貞行為」があったと推認する事情の一つにしかなりません。
    もっとも、TwitterやFacebookなどに、浮気相手との肉体関係があることを推測させる内容の投稿があれば、浮気があった証拠になる可能性があります。たとえばホテルや旅行に行ったことがわかる文章や画像などです。

    一方、単なる日常的な内容や連絡、「愛してる」「会いたい」などのメッセージだけであれば、浮気の証拠として弱くなります。

  2. (2)浮気の確固たる証拠とは

    浮気で慰謝料請求するための有力な証拠としては、以下のようなものがあります。

    • 性行為の場面を写した動画や写真
    • ホテルに出入りする写真
    • 浮気の現場(ホテルに入るところ、浮気相手の女性宅に泊まるところ)を実際に目撃して記載した探偵の報告書

    SNSの記録単独では浮気を立証できなくても、上記のような「他の効果の強い証拠」と組み合わせることによって「不貞行為」があったと立証できる可能性もあります
    実際に、証拠の組み合わせによって「不貞行為」があったと認定し、慰謝料請求を認めた判決も多々あるので、あきらめる必要はありません。

  3. (3)SNSの証拠だけでも慰謝料を獲得できる例は多い

    慰謝料を請求する場合、通常はいきなり裁判で争うのではなく、話し合いからはじめることが多いでしょう。話し合いであれば、肉体関係の明確な証拠がなくても、SNSなどの記録を突きつけて浮気相手が不貞行為を自白すれば、慰謝料を獲得できる可能性が十分にあります。

    弁護士が内容証明郵便などで「慰謝料を払わないなら法的な責任追及を行います」と連絡すれば、相手が自らの過ちを認め謝罪して、慰謝料の支払いに応じるケースもめずらしくありません。

3、証拠がなければ探偵事務所や興信所、弁護士へ相談を

SNSの証拠やメール、位置情報(GPS)の記録など、いろいろと証拠を集めてみたけれど「確実に肉体関係を立証するには弱い」ケースは多々あります。
そんなとき、相手に対してどうしても慰謝料を請求したいならば、どうしたらよいのでしょうか?

  1. (1)探偵事務所、興信所に調査依頼する

    まず考えられる対処法として、探偵事務所や興信所に調査依頼する方法があります。
    探偵事務所のスタッフに行動調査をしてもらい、浮気現場を押さえて画像や動画、文章などで記録を残してもらいます。浮気現場を押さえた調査報告書は、慰謝料請求や離婚請求の裁判でも通用する浮気の証拠となります。

  2. (2)弁護士事務所に無料相談する

    また、どのように行動していけばいいか悩んでしまっている、証拠が足りているのかよく分からない、という方はぜひ一度、法律事務所の無料相談を利用して、弁護士に相談してみましょう。現状できることについて聞いたり、今後進むべき方向についてのアドバイスを受けたりすると前に進むことができます。

    ベリーベスト法律事務所では、初回の60分無料で弁護士にご相談いただけますし、ご希望があれば探偵事務所をご紹介することも可能ですので、まずはお気軽にお電話やメールにてお問い合わせください。

4、SNSで夫の浮気が発覚したときに気をつけておきたいこと

浮気を発見したときの行動には、いくつか注意点があります。

  1. (1)夫の浮気が発覚してもすぐに問い詰めない

    まずはSNSで夫の浮気を知っても、すぐには夫を問い詰めないことです。
    夫が浮気しているとわかったら大変なショックですし、SNSの場合、相手との具体的なやり取りや、場合によっては浮気相手の写真なども目の当たりにしてしまうので、発見した際に激怒してしまいがちです。そのままの勢いで夫を問い詰めてしまうこともあるでしょう。

    しかし、浮気相手や夫に慰謝料請求したり、有利な条件で離婚請求する可能性があるのであれば、まずはしっかりと浮気の証拠を揃えることが重要です。先に問い詰めると警戒され、証拠を隠されたり「しばらく会うのをやめよう」などと相談されたりして、浮気の証拠を掴めなくなってしまう可能性が高いです。
    SNSで浮気を発見したら、まずはそのURLを保存して紙にプリントアウトして、画面のスクリーンショットを撮ったりカメラで画面を撮影したりして証拠保全しましょう

  2. (2)やってはいけないこと

    また、SNSで浮気を発見したときにやってはいけないことがいくつかあります。

    ●ネットへの悪口投稿
    腹立たしい気持ちになるのは避けられないでしょうが、浮気相手の悪口をネット上に投稿することは厳禁です。
    たとえば、SNSやブログで「○○が夫と浮気している。最低な女」などと書いたり、匿名アカウントを作って浮気相手の誹謗中傷をしたりすると、(たとえその女性が実際に夫と浮気していても)あなた自身に浮気相手と疑われる女性への「名誉毀損(きそん)罪」が成立する可能性があります。
    その場合、相手が被害届を出して逮捕される可能性がありますし、相手から慰謝料請求してくる可能性もあります。誹謗中傷はやめ、冷静に対応しましょう。

    ●職場に乗り込む
    夫の浮気を発見すると、不倫相手の職場に電話をかけたり乗り込んだりする人も多いですが、これもNGです。
    職場の人が大勢いるところで「不倫女!」などと悪口を言って騒ぐと、そのことが相手に対する「名誉毀損」「侮辱」といった犯罪が成立する可能性があります。そうなると、やはりあなたが不倫相手から訴えられて慰謝料請求される可能性がありますし、浮気相手や乗り込んだ会社に警察を呼ばれて逮捕されてしまう可能性もあります。
    また、目の前で不倫相手を追い込みすぎると、かえって夫が浮気相手をかばってしまうかもしれません。職場で騒ぎになってしまうと、ますます「妻とはこれ以上やっていけない」と考えるでしょう。夫とやり直したいと希望するなら、騒ぎを起こすべきではありません。

    ●相手の夫に知らせる
    ダブル不倫のケースでは、別の注意が必要です。
    ダブル不倫とは、男性側も女性側もどちらも結婚している場合です。夫の不倫相手も結婚していて旦那がいるパターンです。

    この場合、SNSなどで旦那の浮気が発覚して腹を立て、相手の夫に浮気を知らせてしまう方もいます。そして相手の夫と協力して、浮気している2人を追い込もうとします。しかしこのようなことをしても、利益にならないことが多いです。

    なぜなら、あなたが相手の妻に慰謝料請求し、相手の夫があなたの夫に慰謝料請求すると、結局それぞれ慰謝料を支払うことになり、家計的には相殺されてしまいます
    離婚するのであればまだしも(離婚する場合でも夫からもらえる慰謝料や財産分与が減ってしまうおそれがあります)、離婚しないなら完全に無益な行動です。夫の浮気を知って怒り心頭になったときでも、なるべく相手の夫には浮気を知られないようにするのが賢い対処方法です。

    ●相手の実家に乗り込む
    これもときどきあるのですが、浮気相手に嫌がらせをしたいから、または慰謝料を払わないからといって、相手の実家に乗り込んだり親に不倫をバラしたりするのはNGです。そもそも浮気相手の親は、浮気相手の代わりに慰謝料を支払う義務はありません。

    ●夫のID・パスワードで勝手にログイン
    夫のSNSの利用状況をもっと知りたいと思い、勝手に夫のIDやパスワードを使ってログインするのは厳禁です。このようなことをすると「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」に違反することになり、刑事罰が科せられます。

5、まとめ

SNSから夫の浮気を知ったらまずは心を落ち着けて、状況に応じて適切な対応をとりましょう。怒りがわき上がってきてどうしようもないときもあるかもしれません。しかし、怒りに任せて行動すれば、結局はあなたが損をしてしまいます。

夫の浮気が原因で、夫や配偶者に何か行動を起こしたいのにどうしたら良いのか分からないなど、ひとりでお悩みになられる前に、ぜひ一度ベリーベスト法律事務までご相談ください。弁護士が親身になってお話を伺います。
なお、当事務所では離婚・男女問題の法律相談は60分間まで無料で受けております。お気軽に無料相談をご利用ください。

この記事の監修
ベリーベスト法律事務所 Verybest Law Offices
所在地
〒106-0032 港区六本木一丁目8番7号 MFPR六本木麻布台ビル11階 (東京オフィス)
設立
2010年12月16日
連絡先
[代表電話]03-6234-1585
[ご相談窓口]0120-663-031
※代表電話からは法律相談の受付は行っておりません。ご相談窓口よりお問い合わせください。
URL
https://www.vbest.jp
  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています。

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