2017年04月10日更新 自ら不倫をした有責配偶者が離婚に成功した事例
50代|男性|会社員
- 離婚
- 交渉
- 有責配偶者
- 不貞行為
- 慰謝料請求
- 婚姻期間
- 20年以上
- 子供
- 3人
ご相談に至った経緯
ご相談者Aさんは、妻であるBさん以外の女性と交際するようになり、その事実をBさんから責められたため、家を出て、不倫相手と同居するようになりました。以後約11年にわたり、別居が継続しています。
Aさんは、約6年前にBさんから婚姻費用の調停を申し立てられ、当時はあまり状況を理解しないまま、月20万円という過大な婚姻費用の約束をしてしまいました。Aさんは、毎月払える限りBさんに婚姻費用を支払っていたものの、20万円には届かない月も多く、婚姻費用の未払い分が相当滞納されていました。
ご相談内容
妻であるBさんと離婚して、不倫相手と正式に再婚したい。
ベリーベストの対応とその結果
ご相談者Aさんは有責配偶者であったため、仮に離婚裁判を起こしても、離婚が認容される可能性は低いと考えられました。そこで、妻Bさんの同意を得て離婚するしか方法はないと考えられたため、協議離婚の交渉をするという方針に決めました。
Bさんに対して、協議離婚に向けた交渉を申し入れたところ、Bさんも弁護士をたてました。するとBさんからは、婚姻費用の未納分や不倫慰謝料等を含めて、1,500万円の支払を離婚の条件として提示してきました。さらにBさんは、婚姻費用の調停調書を債務名義にして、Aさんの会社からの給与を差し押さえる手続きも実施してきました。
それによって、Aさんは会社にも迷惑をかけることとなり、離婚を急いで成立させる必要性がいっそう高まりました。ただし、Aさんとしても1,500万円という大金は持っておらず、すんなり交渉成立というわけにはいきませんでした。
そこで当事務所から、最初に頭金としてある程度まとまったお金を支払って、あとは長期分割払いにしてもらう方法をAさんに提案し、Aさんとしても300万円程度なら今すぐ用意できるという話でした。
当事務所から分割払い案を提示して交渉した結果、頭金300万円と残余の1,200万円を10年分割払いとする条件でBさんの合意を得ることに成功しました。その結果、Bさんの合意により離婚が成立し、給与の差し押えもすぐに取り下げてもらうことができました。
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