2017年11月15日更新 早期の離婚を望む夫から高額の財産分与を得た事例
50代|女性|会社員
- 熟年離婚
- 交渉
- 財産分与
- 年金分割
- 高額
- 配偶者の
年齢・職業 - 50代
会社員
- 婚姻期間
- 20年以上
- 子供
- 2人
ご相談に至った経緯
ご相談者Aさんは、夫Bさんと家庭内別居状態にあったところ、Bさんから離婚届を渡されました。Aさんは、離婚意思はあったものの、財産の清算方法や年金分割の手続きが分からず、離婚届を放置していました。
しばらくすると、Bさんの代理人弁護士から財産の清算方法について協議したい旨の書面がAさんに届きました。どのように返答すればよいのか困惑したAさんは、当事務所に相談するに至りました。
ご相談内容
Aさんは、自己に有利な形で財産分与を行いたい、年金分割の手続も行ってほしい、との内容で当事務所にご相談くださいました。
ベリーベストの対応とその結果
当事務所の担当弁護士は、Bさんの代理人弁護士に対し、Aさんが把握しているAさん名義およびBさん名義の財産が分かる資料を開示しました。
双方が資料を開示した結果、自宅不動産の評価額及びAさんの退職金の使途が主な争点となりました。交渉の過程で、Bさんが早期の離婚を望んでいることが明らかとなったため、担当弁護士は、BさんはAさんの要求をある程度は受け入れるであろうと判断し、自宅不動産の評価額については譲歩しない方針をとりました。
すると、Bさんの代理人弁護士は、Aさん自身が受領したAさんの退職金の使途についてさえ明らかにすれば、自宅不動産の評価額についてはAさんの主張を受け入れると返答しました。
そこで当事務所は、Aさんに対して退職金の使途の内訳を聴取し、Bさんの代理人弁護士に対して通知しました。
その結果、自宅不動産の評価額がAさんに有利に認められ、Aさんは、Bさんから約900万円の財産分与額の獲得に成功しました。また当事務所は、必要書類を準備した上、年金事務所において年金分割の手続きも行いました。
【解決のポイント】
交渉の過程で、Bさんは、Aさんとの早期の離婚を望んでいることが判明しました。そこからBさんはAさんの要求をある程度は受け入れるであろうと判断し、Aさんの要求を貫いた点が、Aさんに有利な条件で財産分与ができたポイントです。
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