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旦那の言葉がきついことは離婚理由になる? 必要な準備、離婚の進め方

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更新日:2026年08月17日  公開日:2017年12月13日
旦那の言葉がきついことは離婚理由になる? 必要な準備、離婚の進め方

「旦那の言葉がきつい」「何を言っても否定される」「家にいるのに気が休まらない」。

そのような毎日が続き、離婚を考え始めている方もいるのではないでしょうか。心身に不調を感じるほど、日常的な旦那の言動で精神的に追い詰められているときは、精神的DV(=モラハラ)の可能性があります。

本コラムでは、旦那の言葉がきついことは離婚理由になるのか、離婚の進め方などについて、ベリーベスト法律事務所 離婚専門チームの弁護士が解説します。

目次を

1、旦那の言葉がきついことは離婚理由になる?

たとえ毎日のように心ない言葉を受けていたとしても、「暴力を受けているわけではないし、離婚理由にはならないかもしれない」と悩んでいる方がおられます。
しかし、それによって精神的につらい状態が続いている場合、離婚理由として認められる可能性があります。

  1. (1)「言葉がきつい」は精神的DV(モラハラ)にあたる

    旦那の言葉がきつい場合、その内容や頻度によっては、精神的DV(いわゆるモラハラ)にあたる可能性があります。たとえば、夫から以下のような言動を受けていないでしょうか。

    • 「お前は本当に役に立たない」
    • 「誰のおかげで生活できていると思っている」
    • 「そんなこともできないの?」
    • 人前や子どもの前で見下すような発言をする
    • 怒鳴る、威圧する、長時間責め続ける


    このような否定的な言葉を繰り返されると、自信を失ったり、「自分が悪いのかもしれない」と思い込んでしまったりすることがあります。

    一度の口論で感情的な言葉が出た程度であれば、夫婦げんかの範囲と考えられるケースもあります。しかし、相手を傷つける発言が日常的に続き、精神的な負担が大きくなっているときは注意が必要です。

    弁護士からのメッセージ
    遠藤 知穂
    ベリーベスト法律事務所 弁護士 遠藤 知穂
    「言葉だけだから我慢しないといけない」と考える必要はありません。言葉による精神的苦痛も、深刻な問題になり得ます。「旦那が原因で、自分らしさや自己肯定感が失われているかもしれない」と思ったら、まずは冷静に、これまで言われた言葉や態度を振り返ってみましょう。
  2. (2)継続的な言葉の暴力があれば離婚理由になる可能性がある

    旦那のきつい言葉が長く続いている場合、離婚理由として認められる可能性があります。

    法律では、「婚姻を継続し難い重大な事由」がある場合、離婚が認められることが定められています(民法第770条第1項第4号)。つまり、「これ以上夫婦として生活を続けるのが難しい状態」となっているかどうかが判断基準です。

    たとえば、次のような状況にあてはまる場合は、離婚理由になる可能性があります。

    • 毎日のように否定や侮辱を受けている
    • 怒鳴られるのが怖くて会話を避けるようになった
    • 家にいても気が休まらず、常に緊張している
    • 不眠や食欲不振、気分の落ち込み、動悸(どうき)など心身に影響が出ている


    離婚理由になるのは身体的DVだけではありません。言葉による暴力であっても、継続的な精神的苦痛があれば離婚理由になり得ます。

    つらさを「自分の我慢不足」と片づけないことが大切です。まずは、自分がどのような言葉を受け、どれほど苦しい状況なのかを整理してみましょう。

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2、旦那の言葉がきついときに離婚を切り出す前に準備しておきたいこと

旦那の言動に「もう限界」と感じている方もいるでしょう。ただ、そのまま勢いで離婚を切り出すと、後から不利な状況になることがあります。
後悔しないためには、感情だけで動くのではなく、適切な準備を行うことが大切です。

  1. (1)旦那の発言内容や状況を記録する

    旦那の言葉がきついことを理由に慰謝料請求や離婚を考える場合、まずは発言内容や状況を記録しておきましょう。

    言葉による苦痛は、ケガのように目に見えるものではありません。そのため、「どのような言葉を、どれくらいの頻度で言われていたのか」を残しておくことが大切です。

    たとえば、次のようなものは、精神的苦痛を裏づける資料になる可能性があります。

    • 暴言や威圧的な内容が残っているLINE・メール
    • 怒鳴られたときの録音データ
    • 「いつ・何を言われたか」を記録した日記やメモ
    • 家族や友人への相談履歴
    • 心療内科などを受診した記録や診断書


    「これくらいで病院に行くのは大げさかもしれない」と我慢する方もいます。しかし、眠れない、気分が落ち込む、食欲がない、旦那が帰宅すると動悸がするといった症状がある場合は、無理をせず、早めに医療機関を受診しましょう。

    なお、証拠がないからといって「絶対に離婚できない」というわけではありませんので、まずは弁護士に相談してみることをおすすめします。

    以下のリンク先では、慰謝料請求できる条件や進め方などを解説していますので、あわせてご一読ください。

  2. (2)離婚後の生活を具体的に考えておく

    離婚をするならその後の生活も具体的に考えておく必要があります。

    たとえば、次のような点を整理しておくと、離婚後の不安を減らすことができるかもしれません。

    • 離婚後に住む場所はどうするか
    • 生活費をどのように確保するか
    • 子どもの学校や生活環境をどう整えるか


    特に、専業主婦やパート勤務である方には、「生活できるだろうか」と不安になり、離婚そのものを諦めてしまう方もいるでしょう。

    しかし、離婚時には養育費財産分与だけでなく、婚姻中に別居から始めるのであれば、生活費にあたる「婚姻費用」を請求できるケースが多々あります。

    「離婚後にどう暮らすか」を少しずつ考えていくことで、不安な気持ちも和らぐでしょう。以下のリンク先では、離婚に際して知っておきたい公的支援援助のことを紹介しています。

  3. (3)勢いで離婚を切り出さずに準備してから進める

    旦那の言葉がきつく、「もう耐えられない」と感じると、すぐ離婚を切り出したくなることもあるでしょう。しかし、強い言い方をする相手ほど、準備なしで話し合いを始めるのはおすすめできません

    たとえば、急に離婚を切り出した結果、以下のような言葉をぶつけられて気持ちが折れてしまうケースもあります。

    • 「そんな理由で離婚なんて認めない」
    • 「お前にも悪いところがあるだろう」
    • 「お前のために言っているんだ」
    • 「離婚後に生活できると思っているのか」


    それだけでなく、「離婚できるならそれでいい」というお気持ちから相手の言い分をすべて受け入れてしまいかねません。その場合、離婚する際に本来もらえるはずの財産や慰謝料、養育費などを受け取れなくなってしまうケースがあります。

    泣き寝入りしないようにするためにも、「つらいから今すぐ離婚」ではなく、「後悔しないために準備する」という視点が大切です。

    以下のリンク先では、女性だからこそ押さえておくべき離婚の情報をまとめていますので、ご参考にしてください。

3、旦那の言葉がきついときに離婚を進める方法は?

旦那の言葉がきつく、「離婚したい気持ちはあるけれど、何から始めればいいかわからない」と悩む方もいるでしょう。離婚の進め方はひとつではありません。夫婦関係や精神的な負担の大きさによって、取るべき方法は変わります。

  1. (1)夫と話し合う

    夫婦が話し合いのもと、互いに離婚へ同意すれば協議離婚が成立します。日本の離婚の多くは協議離婚です。

    離婚について協議する際は、次のような条件を取り決めすることが必要です。

    • 財産分与をどうするか
    • 親権をどうするか
    • 養育費はいくらにするか
    • 親子交流のルールはどうするか


    ただ、言い方がきつい相手の場合、冷静な話し合いが難しくなることが想定されます。
    強い口調で責められると、自分の意見を言えなくなったり、不利な条件でも受け入れてしまったりすることがあるため、注意が必要です。

    「協議離婚のことをもっと知りたい」という方は、以下の記事をご参考にしてください。

  2. (2)公的な相談窓口などの第三者に相談する

    「離婚したい気持ちはあるけれど、自分の考えが整理できない」という場合は、第三者に相談することも選択肢です。

    たとえば、自治体の女性相談窓口や配偶者暴力相談支援センターなどでは、離婚やDV、生活に関する相談ができます。

    家族や友人に相談しづらい場合でも、公的機関なら落ち着いて話を聞いてもらえるでしょう。また、第三者から意見を聞くことで、自分が置かれている状況を客観的に整理できる点もメリットといえます。

    以下のリンク先では、身内に相談するメリット・デメリットや、状況別に相談すべき相手などを紹介していますので、ぜひご一読ください。

  3. (3)心療内科やカウンセリングの受診

    旦那の言葉によって精神面が不安定になっているなどの場合は、心療内科やカウンセリングの利用も検討しましょう。

    たとえば、以下の状態が続いているなら、無理をしているサインかもしれません。

    • 夜に眠れない
    • 常に不安や緊張がある
    • 気分が落ち込んで何もやる気が出ない
    • 旦那の顔を見るだけで苦しくなる


    「まだ大丈夫」と我慢を続ける方もいますが、自分の心を守ることはとても大切です。

    診断書や通院履歴が残ることで、精神的苦痛の状況を説明しやすくなる場合もありますので、病院を受診することも検討されると良いでしょう。

  4. (4)別居を検討する

    旦那の言葉がきつく、一緒に生活すること自体がつらい場合は、別居をするという方法もあります。

    距離を置くことで、精神的な負担が軽くなり、冷静に今後を考える時間も作りやすくなるでしょう。さらに、別居期間が長くなると、「婚姻を継続し難い重大な事由」があると判断され、裁判で離婚が認められる可能性が高くなります

    もっとも、別居には生活費や住まいの問題もあります。子どもがいる場合は、転校や生活環境への影響も考えなければなりません。

    勢いで家を出る前にできる範囲で準備しておくことが、今後の生活を大きく変えるカギとなります。以下のリンク先では、別居のタイミングや進め方について詳しく解説していますので、ご参考にしてください。

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4、旦那の言葉がきつくて話し合いが難しいときは弁護士に相談を!

旦那の言葉がきつく、当事者同士での話し合いは難しいケースは少なくないでしょう。そのようなときは、ひとりで抱え込まずに、弁護士に相談してみましょう。

  1. (1)旦那の言動が離婚理由になるか整理できる

    旦那の言葉がきつくても、「これって本当に離婚理由になるの?」と迷う方は少なくありません。特に、手を出されているわけではない場合、「自分が我慢すればいいのかもしれない」と思ってしまうこともあるでしょう。

    しかし、前述の通り、言葉による精神的苦痛が続いている場合、離婚理由として認められる可能性があります。ただ、実際に法的にどう評価されるかは、発言内容や頻度、生活への影響などによって変わるため、注意が必要です。

    弁護士に相談すれば、以下についての実践的なアドバイスが得られます。

    • 旦那の言動が離婚理由として主張できそうか
    • 慰謝料請求の可能性があるか
    • 今後どのような証拠を集めるべきか


    「離婚すべきかまだ迷っている」という段階でも、相談することは可能です。状況を整理するだけでも、自分の状況を冷静に見ることができて、これからどうすべきかが明らかになるでしょう。

  2. (2)相手と直接やり取りをせずに離婚を進められる

    言い方がきつい相手との話し合いは、それだけで大きなストレスになることがあります。

    • 「また責められるのではないか」
    • 「怒鳴られたら何も言えなくなってしまう」

    そう感じて、話し合い自体が怖くなっていませんか。

    依頼を受けた弁護士は、あなたの代理人として相手と交渉することが可能です。つまり、あなた自身が旦那と直接話し合いをする必要がなくなります。

    もちろんそれだけでなく、財産分与や養育費、慰謝料などについても法的な観点から適切な請求額を見積もりした上で交渉しますので、弁護士に依頼することで不利な条件で合意してしまうリスクを圧倒的に減らせるでしょう。

    特に、相手が威圧的だったり、話し合いが感情的になりやすかったりするケースでは、本人同士で進めるのはおすすめできません。

  3. (3)調停や訴訟も見据えながら対応できる

    相手が離婚を拒否している場合や「自分は悪くない」と話し合いに応じないケースでは、当事者同士の話し合いでは解決は困難です。

    夫婦で話し合っても合意できない場合、離婚調停離婚裁判へ進むことになりますが、そのような場合でも、弁護士がいれば調停や訴訟も見据えながら進め方を考えられます。

    証拠をどう整理するか、何を主張するか、どのタイミングで動くべきかなども含めてサポートを受けられるため、見通しを持って離婚を進めやすくなるでしょう。

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5、まとめ

旦那の言葉がきついことは、「性格だから仕方ない」と片づけられる問題ではありません。きつい言い方や否定、侮辱が続き、心身に不調をきたしている場合は精神的DV(モラハラ)にあたり、離婚理由として認められる可能性があります。

もっとも、つらいからと勢いで離婚を進めるのではなく、まずは発言内容を記録し、証拠を整理しながら、離婚後の生活について考えておくことが大切です。

話し合いが怖い、旦那の強い言い方に押し切られそうという場合は、ひとりで抱え込む必要はありません。まずは離婚専門チームを編成する、ベリーベスト法律事務所にご相談ください。

弁護士が間に入ることで、相手と直接やり取りをせずに離婚を進められるケースもあります。まずは弁護士と一緒に、自分の状況を整理するところから始めてみましょう。

弁護士相談の準備や流れもこれで大丈夫!離婚を初めて弁護士に相談する方へ
本コラムの監修者
離婚や遺産相続を中心に、家族関係の問題に注力する弁護士。
離婚等の夫婦関係に関連する事件について、親権や監護権に関する紛争、不貞慰謝料請求、婚姻費用紛争など多数の経験・実績を有する。CanCamでの不倫にまつわる法律相談をはじめとしたメディア監修も行う。
子どもがいる母親としての経験も生かしながら、地に足の着いた具体的な主張を行い、「自分らしく生きるお手伝いをしたい」という想いで気持ちに寄り添ったサポートをしている。

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