長年連れ添った夫ですが、子供も独立したこともあり、離婚を考えております。
ただ、離婚はしたいものの、どうして良いのか全く分かりません。
さしあたり、離婚にあたり考えるべきことなどあれば教えてください。
まずは、離婚の意思は固いのか改めてご自分のお気持ちを確認してみましょう。
今の生活のご不満は離婚をしなければ解決できないことなのでしょうか。離婚には精神的にも経済的にも大きな負担がかかるものです。また、離婚してしまってからでは元の生活は取り戻すことはできません。今一度、離婚の意思について確認してみてください。
次に離婚の意思が固いとしても、離婚後の生活をどうするかを考える必要があります。
離婚しなければ現在お抱えの問題を解決できないにしても、離婚後の生活が成り立たなければ新たな問題を抱えることになります。離婚後は、どのように生活していくのか、生活資金等しっかりとお考えになる必要があります。
また、離婚後の生活をどうするかということにかかわりますが、離婚の話を切り出す前にどうやって財産を確保するかということを考える必要があります。
離婚の話を初めて、あの預金の分配なんだけど、と話をしたら、そんな預金は知らないといわれることはよくあることです。しっかりと財産を確保するために、離婚を切り出す前に、銀行預金であれば支店名口座番号、土地家屋であれば地番、家屋番号等を把握しておきましょう。
浮気されている、生活費を入れてくれない、暴力をふるわれる・・・。「もう離婚しようかな」と考えたときには、子どものこと、離婚手続きのこと、お金のこと、今後の人生のこと、いろいろな心配事が出てくると思います。でも、相手にはまだ離婚の意思すら伝えてない。
「こんな段階で弁護士に相談してもいいのだろうか?」と思われるかもしれませんが、そんな心配はご無用です。逆に言えば、まだ何も行動を起こしていない今こそが納得できる離婚に向けて準備をするチャンスなのです。
「離婚の話が進んでから相談に来られて、「何の知識も持たずに話し合いをした結果、後悔ばかりの離婚になってしまった」「もっと早く弁護士に相談しておけば良かった」という方は、とてもたくさんいらっしゃいます。仮に、当人同士が離婚に同意しているとしても、作成しておくべき書面や用意しておくべき事項もあります。弁護士に事前に相談することで、より現実的な解決方法が見えてくるはずです。まずはお気軽にご相談ください。
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