離婚したくないのですが、話を切り出された後でも離婚を避ける方法はありますか?

長年、夫が不倫をしており、愛人がいることが発覚しました。夫から「退職を機に離婚してほしい」と言われましたが、この年になって一人で生活するなど考えられないので、離婚したくないと思っています。
離婚を切り出されたあとでも、別れは避けられるのでしょうか?また、夫が実印等を管理しているので、勝手に離婚届を提出してしまわないかも心配です。何か対処方法はありませんか?

不倫やDVなどによって離婚原因を作った配偶者のことを、「有責配偶者」といいます。この有責配偶者からの離婚請求は、例外を除いては認められない扱いになっています。

例外として離婚が認められる場合は、以下の3つの条件を満たす場合です。
①別居が相当長期におよんでいること
②未成熟子がいないこと
③相手方が精神的経済的に苛酷な状態に置かれないこと

今回のケースでは、離婚を切り出されるまで別居したことがない夫婦であるため、離婚が認められることはありません。

離婚届の問題については、本籍地の役場に離婚届の不受理の申出(不受理届)をしておけば、離婚届が受理されることはありません。不受理届の用紙は、どこの役場にも置いてあります。

仮に旦那様が勝手に離婚届を提出してしまっている場合、それは無効ですが、家庭裁判所に離婚無効の調停を申し立てなければなりません。

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