病気の配偶者と離婚することはできますか?

妻が強い精神病になり、入退院を繰り返しています。当初は、好き合って結婚した相手ですから、親身に介護に尽くしました。しかし、病気は全く良くならないばかりか、病気のせいとは分かりながら、妻と精神的な交流が途絶えた生活にほとほと疲れました。
妻と別れたいのですが、離婚することはできるでしょうか?

ご看病で大変なご苦労があったものと推察いたします。

結論から申せば、離婚できないことはありません。ただし、離婚後も生活に困らないような手段(具体的方途)を講じることが求められます。
誰しもが病気になりたくて、そのようになるわけではないので、これを一方的に離婚してしまうのは問題ではないかというのが現在の裁判所の考え方なのです。

したがって、今回の場合ですと、今後の入退院にあたっての費用の負担、それ以外の生活費の保証、普段の生活の拠点の確保、世話をする人の確保など、「離婚後も今までと変わらない生活を送れるような手段が整っている」と認められない限り、離婚は認められないことになります。

病気を抱えている配偶者との離婚でお悩みの方は、まずはベリーベスト法律事務所までご相談ください。
また、弁護士相談については、お近くの事務所で対面もしくはZoomなどを活用したオンライン上で行うことが可能です。

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