動産の財産分与

動産の財産分与

財産分与の対象になる動産とは

動産とは、家や土地などの不動産を除く、家具・電化製品・自動車などの生活用品、絵画などの美術品などが含まれます。

離婚における財産分与では、夫婦が共同で購入した動産も、財産分与の対象になります。

動産の財産分与の方法

動産の財産分与の方法としては、主に以下が考えられます。

  1. 中古販売店等に処分したうえで、売却代金を分与の対象とする方法
  2. 片方が当該動産を取得することを前提に、市場価値を算出したうえで、取得する側が相手方に金銭で財産分与相当額を支払う方法
  3. 個々の動産の価額を厳密に考えず、夫が○○をもらうので妻が××をもらうといったぐあいで、現物で財産分与をすること

高価な動産がある場合の財産分与

夫婦で購入した高価な動産がある場合は、協議や調停に際し、当該動産をどのように財産分与をするか定めておくことが望ましいといえます。

ただ、実際には、協議や調停の中で、動産を財産分与の対象として、厳密に取り決めをすることは多くありません。家具などは中古販売店に売却したとしても大した金額にならないことがほとんどですし、個々の動産について厳密に考えるのは煩雑だからです。

現実的には、実際に占有して使用を継続している側が離婚後もそのまま所有権を取得することがほとんどでしょう。

ペットの所有権の問題

まれに、夫婦共同で飼育してきたペットについて、離婚後どちらが所有権を取得するか問題になることがあります。

これも動産の財産分与に関する問題の一つといえますが、ペットですから、中古として売却するわけにもいかないでしょう。厳密に財産分与の対象にするのでしたら、市場価格を算出して、取得する側から、相手方に財産分与相当額を金銭で支払うということになるでしょう。

とはいえ、ペットについても、多くの場合、愛着のある側が所有権を取得するということで、特に金銭補償等の取り決めをしないことがほとんどです。

「離婚時の財産分与は弁護士にご相談ください」のページでは、財産分与の対象になるもの・ならないもの、注意点などについて解説しています。ぜひご参考ください。

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